はじまり
私がプロトコールを学ぼうと思ったきっかけ・・・
それは、一人で海外へ渡航したことでした。
行き先は『モーリシャス共和国』。アフリカ大陸の東側に位置し、東京都より少し広いくらいの、ほんの小さな島国です。インド洋に浮かぶその小さな島は“インド洋の貴婦人”と言われ、作家のマークトゥェインをして「神は、まずモーリシャスを作り、モーリシャスをまねて天国を作った」と言わしめた程とても美しい島国です。なぜ『モーリシャス』なのか・・・渡航の3カ月ほど前、たまたま手にした雑誌の見開きにモーリシャスの特集が掲載されていました。その写真を見た時「なんてきれいな所なんだろう!世の中にこんなに美しいところがあるなんて!!」と思わず引き込まれていった私。その時は仕事もとても忙しく、さらに入院していた家族の看病を私が中心になって看ていたこともあり、とても海外へ行く余裕はありませんでした。写真を通してモーリシャスの美しさの虜になった私は「今は行かれないけれど、いつかきっとこの島へ行ってみよう」と“いつかきっと”という思いをずっと秘めていました。時が経ち、家族も無事退院。その後の病状も落ち着いたころ、仕事も落ち着き始めさらに、一週間ほどの休暇をいただけることになりました。そこで早速、モーリシャスへと向かったのです。

私はその島へ一人で出かけました。6泊8日の一人旅。“旅”といっても、観光ではなく、のんびりとバカンスです。一人気の向くまま足の向くまま、ビーチへ出たり、町を散策したり、時にちょっと足を延ばして無人島へ行ったり、首都のポートルイスへ観光がてらお土産を買いに行ったり、と過ごしていました。



帰国後、その思いはますます膨らみ、もっと大きなものになっていました。「これからの私はもっともっといろんな所へ出かけていく私になりたい。そんな時、どの国へ行っても恥ずかしくない私になりたい。グローバル化がますます進んでいく現在、ちょっと先の未来にはこの松本にももっともっといろんな外国の人が来るかも知れない。そんな時でもちゃんと、お迎えできる私になりたい・・・そう、世界のどこに行っても通じる私になりたい!」と。テーブルマナーを学ぶということから、世界に通じる私になりたい、それが私のプロトコールへの入り口でした。ですがその時は、「世界に通じるマナーがあるはずだ」という漠然とした思いがあるだけで“プロトコール”という言葉すらまだ知らなかったのでした。
世界に通用するマナーは何かないか、どこかで教えてくれるところはないか・・・漠然とした思いだけを募らせていたある日、たまたま手にした冊子に、その答えがありました。私が知りたかったこと・・・それはプロトコールというもので、東京にそれを教えてくれるスクールがあるのだと。世界に通じるマナーが学べるならどこへでも行こう。そう覚悟していた私は、早速、そのスクールに通ったのでした。
スクールに通うころから、私にまた新たな気持ちが湧いてきました。“プロトコール”というマナーの魅力に魅了された私は「この私の故郷で、今度は私がプロトコールを伝えていく人になりたい」という気持ちになっていったのです。私は地元でプロトコールを学びたいと思っても見つけられなかった。でもこれからこの地で、プロトコールを学びたいと思う人が出てくるかもしれない。その人たちのために、私が伝えられるようになろう!その思いはだんだん強く、確固たるものに変わっていきました。そしてスクールの全コースを修了し、現在の活動に至っています。

プロトコールの大前提にあるもの。それは「同じ時間同じ場所を皆で共有する時、いかに気持ち良く過ごすか」であります。その時に必要なのはこうしなければならないといった形式ではなく、お互いを思いやる気持ちです。でも、お相手にしっかり心を向けるには、まず自分自身に必要なことがあります。それは余裕です。ここでいう余裕は“心の余裕”のこと。自分に余裕があれば的確な状況判断ができ、慌てることなくしっかりとお相手に心を向けることができます。心の余裕を充実させる、いわば心のQOL(Quality Of Life)を充実させることです。その余裕の基になるのは「“こんな時こうすればいい”ということを知っている、それができる、最適な方法を考えることができる」という自信です。私の役割はその基本を伝えていくこと。こんな時はこうすればいい、という実際の立ち居振る舞いの基本を、こんな時はこう考えたらいい、という考え方の基本を、それらをお伝えしていくのが私の役割です。基本の上に、あなたご自身の魅力がスパイスとして加われば・・・新しいあなた自身の発見につながるかもしれません。あなたの魅力を最大限に活かすお手伝いもさせていただきます。
私は現在、信州大学医学部附属病院にて病院長秘書を務めさせていただいております。平日は秘書、休日を利用してプロトコールマナーインストラクターの活動を行っております。
“秘書”という仕事柄また上司の立場上、毎日いろんな方とお会いします。院内外の様々な職種、役職の方、さらには外国の方ともお会いします。毎日の出来事に一つとして同じ事例はありません。日本にいるとはいえ『毎日がプロトコール』。そんな思いで毎日を過ごしております。プロトコールは国際マナーでありますが、私たち普段の生活にも十分に活用できるのです。
プロトコールの根底にある思いやりの気持ちは、人種や国を選びません。それらを超えて通じるものです。きちんとした対応、立ち居振る舞いはお相手への敬意の表れです。そして最低限のルールを守り皆で気持ち良く過ごす。それを、余裕を持ってできるようになれば、「こんな時はどうしたらよいか」自分で最適な方法を考えることができ、自分の振る舞いに自信がつきます。そこに自分自身の魅力を活かすことができたなら、これほど素敵なことはありません。そしてマナーを心得たなら、心得たからこそ行くべき次のステージへ。それがあなた自身を洗練させ、より上質の貴女へと導くのです。

マナーの心・立ち居振る舞いを身につけることは、毎日のお肌のお手入れと同じです。一時でなく、たとえ小さな一歩でも、その毎日の積み重ねが、あなたの『なりたい』と思う自分への近道です。
プロトコールマナーインストラクターである私は、プロトコールと皆様をつなぐいわばパイプ役。プロトコールを通して、多くの皆様にお会いできますことを、心から楽しみにしております。
【追記】 2011 年5月をもって秘書業務を終え、以降マナー講師活動に専念しております。
白田 英美(しらた えみ)
英HANABUSA スクールオブプロトコール 代表
心地よく、楽しく、美しく。お相手を想うマナー=プロトコールを通して、マナーの心を伝えます。レッスンを通して、マナーに基づいた意識や立ち居振る舞いを習慣化する「美習慣」を提案し、内面のブラッシュアップからマナー力のアップまで、一人ひとりの可能性を広げ、気品と魅力を引き出し、個性を磨きます。
企業向けの接遇研修では、基本となるビジネス接遇マナーの他、ドラッカー読書会ファシリテーターの経験やドラッカーセミナーナビゲータの知識を活かし、お客様の目線で考えるワークやロールプレイを取り入れております。また、セルフマネジメントの要素を取り入れ、一人ひとりの気づきを促し実践に繋げる研修を行っています。誰もがやりがいをもって生き生きと働くことを目指します。
また、2011 年よりビューティーページェントでのセミナー講師を担当。ミス・ユニバース・ジャパン長野大会をはじめ、ミス・ミセスコンテストにて、レッスンを行っております。セミナーを通して一人ひとりの輝きの原石を磨きます。
お相手を想う気持ちの積み重ねが、あなたを美しく魅せます。「美習慣」からあなたの日々をちょっと良いからさらに“良いね”に。一人ひとりが生き生きと輝き、笑顔の輪が広がることを目指して日々活動中。
職歴・修了課程等
・接客・営業企画
・秘書業務
・フィニッシングスクール(東京)ディプロマ取得
・和のマナー(和道会:京都)修了証取得
・ドラッカー読書会ファシリテーター
・成果をあげる!マネジメント実践講座実践ナビゲータ